海の天気予報を目指せ!

  我々が日常生活をする中で,天気を知ることは大変便利です.ですから,テレビなどで毎日,天気予報が報道されています.我々の主な生活圏は大気に囲まれており,天気に関する関心は大気の様々な変動にあります.更に天気という用語自体も天空の気分を示しています.よって海上の天気はともかく,海自体の天気に相当する現象に関しての興味は相対的に低いと言えます.実は,海洋内部にも我々が日々実感している大気の天気に似た様な現象が存在します.
  ここでは,海洋内部の天気に相当する現象を「海の天気」と呼ぶことにします.海の天気には,通常の天気に酷似した現象があります.両者には前線が存在してます.また前線の通過に伴って激しい変動が起きる点も共通しています.もちろん相違点もあります.顕著な例としては,海洋には強固な垂直壁が存在することです.それは岸のことです.ですから沿岸における海洋の変動から,海洋に特徴的な現象を多々見いだすことが出来ます.もちろん大気も山などの影響は受けます.しかし大気には海洋における岸ほどの強固な垂直壁は存在しません.
  海の天気は,大気の天気に比べて一般的な興味も低く,更に現象自体に関しても特異性を持っている事を示しました.それでは何故,私は海の天気の予報を目指しているのでしょうか?その答えはいくつか有ります.海の天気を知ることで大気の天気のことがより詳しく分かります.更に海の天気が分かれば漁業やマリンレジャーに役立ちます.地球を人間が住みやすく保つためのヒントも隠されている気もします.でも本当は,ただ単純に海のことが知りたいだけです.
小型舟艇にて音響ドップラー流速計(ADCP)を回収小型舟艇での掃海作業 : 係留式ADCPの回収に成功

  • 駿河湾の急潮に関してのページ

  • 提言:「海の天気予報」(by宇野木早苗 博士)

  • Generation of periodic intrusions at Suruga Bay when the Kuroshio follows a large meandering path., Continental Shelf Research, 2016.
    ハイライト
    駿河湾で黒潮大蛇行の期間中に行った初の複数層流動観測のデータを用いたこと。そこには約20日周期が存在していた。
    また沖合の島々から駿河湾に伝わってくる約20日周期の水位の擾乱も存在した。
    この両者ともに黒潮前線波動と対応していたことから、原因は同波動の通過であると考えられる。
    この関係を使うと過去に蓄積された水位変動の記録から駿河湾内の流れを過去予報できる。

  • 駿河湾における音響散乱体の時空間変動公式ページ

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  • 駿河湾リアルタイム観測(外部サイト)

  • [mixi]うみの学校

    基礎海洋学(物理)講義資料 by 大石友彦 教授(海洋光学)

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